パレスチナで働いてみた①入国編

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Bethlehem, Palestine



パレスチナに入るには、主に二つの経路がある。Tel Avivのベン・グリオン空港から入るか、Ammanから陸路で入るか。私は前者を選んだので、まずは数々の先人が「世界最恐(強?)のセキュリティチェック」を乗り越えるところから始まった。

 

イスラエルの入国・出国審査は厳しい。超厳しい。

 

入国スタンプを押されるとアラブ諸国への入国が不可能になるなんてこともあるため、以前は「スタンプ押さないで」と言わないといけなかったようだが、私が渡航した2018年夏は既にスタンプの代わりにビザ発行システムに移行していたため、基本頼まなくても押されないしこんなビザをもらう。

 

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ピンクが出国許可証、ブルーが滞在ビザ

 

また、私の場合「イスラエルパレスチナ和平を推進する団体でのインターン」を目的とした滞在だが、そんなこと言った暁にはback roomに引っ張って行かれて数時間質問責めにされることはわかっていたので無難に観光です♪と伝える。長期滞在で怪しまれる可能性を考慮して、いくつか観光地もピックアップしておいたのが功を奏し、すぐに通された。

空港突破のポイントは

①観光目的と伝える(パレスチナに行くとは絶対言わない)

➁知り合いがいるなら所属先、電話番号を聞いておく(実際電話されることもある)

③呑気な日本人である雰囲気を出す

に尽きると思う。

ちなみに他のインターン生は何人か怪しまれてback room行き、3時間ほど尋問されたそうである。昨年度のインターン生で今回は付き添いとして来ていた白人の女の子は入国審査官に気づかれて滞在の権利を予定の半分に減らされていた。IT関連のインターン等だったら歓迎されるのかなあ、など疑問に思った。まあ最悪の場合出禁になるだけなので焦らなくてもいいが、気持ちの良いものではないし航空券も無駄になるので、穏便に通過するには政治的関心ゼロです!といったふりをするに越したことはないと思った。

入国審査を突破したところで、Tel Avivの街をぶらついてみた。

 

Tel Aviv、侮るなかれ、超リベラルかつ超都会である。

さながら小さなヨーロッパ。LGBTsパレードもガンガン行われ、高層ビル群とビーチも近く、スタートアップの卵もたくさんあるような都市だった。湿度・気温共に高くて日本の夏以上に暑く感じた。

ゆっくりしたいところだがインターンに遅れられないので、一泊だけ友人宅にお邪魔になり、そそくさと集合地であるJerusalemに高速バスで向かった。いよいよインターンの始まりである。